今回はドローンの国家資格について詳しく解説していきます。
こういった方に向けておすすめの記事になります!
この記事を最後まで読んでもらえれば次のようなことが分かります。
- ドローンの国家資格を持っていたらできること
- ドローン国家資格の難易度・合格率
- ドローン国家資格の取り方
ドローン国家資格に興味があるけど、よく分かっていないという方はぜひ最後までご覧いただいて理解を深めてくださいね🎵
・「飛行予定場所でどんな申請が必要かわからない…」
・「身近にドローンに関することを相談できる人がいない」
ドローンユーザーの皆様にアンケートを行った結果、最も多かったお悩みがこの2つでした。
そんな皆様の不安を解消するために、トライフ行政書士事務所では飛行予定場所に必要な申請を調査するサービスを開始しました。
1回 11,000円(税込) で、様々な法律の観点から必要な申請を調査いたします。
ドローン初心者の方も、業務でドローンを飛ばしている方も安心してお任せください。
サービスの詳細については下のボタンをクリックして確認してみてください♪
ドローンの国家資格とは?
正式名称は「無人航空機操縦者技能証明」と言います。
2022年12月5日から新しく始まった制度で、無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格制度になります。
これまで民間のドローンに関する資格はあったのですが、それぞれのスクールによって資格取得の基準が異なっていました。
今回ドローンの国家資格が新しく始まったことにより、試験合格の基準が統一されたという背景もあります。
一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士の違いとは?
結論として一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士の最大の違いはレベル4飛行ができるかどうかです。
こんな方のためにまずは簡単にレベル4飛行について解説していきます。
ドローンのレベル4飛行とは?
レベル4飛行とは有人地帯における目視外飛行のことを指します。
それぞれの飛行レベルについては以下を参考にいただけると理解しやすいはずです。
- レベル1:目視内での操縦飛行(空撮、点検など)
- レベル2:目視内での自動/自律飛行(農薬散布、土木測量など)
- レベル3:無人地帯における目視外飛行
- レベル4:有人地帯における目視外飛行
今後ドローンを物流で活用していくためにはこのレベル4飛行の実現が必要になってきます。
このレベル4飛行を行うための条件が、一等無人航空機操縦士の資格を持ったドローンパイロットであることかつ第一種機体認証を受けた機体を使用することになります。
ドローン国家資格を持っていたら何ができる?免除事項について
既に解説した通り「一等無人航空機操縦士」の資格を有している場合にはレベル4飛行ができるようになります。
それに加えて二等無人航空機操縦士を持っている場合にはこれまで必要だった以下のような飛行許可承認が不要になります。
- DID地区上空
- 目視外飛行
- 夜間飛行
- 人または物件との距離が30m未満
- 空港周辺
- 高度150m以上
- イベント上空
- 危険物輸送
- 物件投下
ドローン国家資格の難易度・合格率はどのくらい?
正確なデータが存在するわけではないのですが、二等無人航空機操縦士の実技試験の合格率は大体50%程度だと言われています。
学科試験に関しては70%〜80%ほどのようです。
合格までに必要な勉強時間に関しては二等無人航空機操縦士が最低6時間。一等無人航空機操縦士の場合には20時間〜70時間ほどと言われています。
ドローン国家資格の取得にかかる費用は?
ドローン国家資格では「学科試験」「実技試験」「身体検査」に合格する必要があります。
それぞれの費用について深堀して解説していきます。
学科試験の費用
まずは学科試験の費用になります。
一等試験と二等試験で費用が若干異なります。
実技試験の費用
基本とは、昼間(日出から日入までの間)に目視内(目で見える範囲)にて最大離陸重量25kg未満の機体を飛行させるために必要な技能を測る実地試験です。
限定変更とは、以下のいずれかの限定を解除するために必要な実地試験であり、「夜間飛行」・「目視外飛行」・「最大離陸重量25kg以上の機体での飛行」のいずれかの飛行を実施する方は各実地試験が必要となります(それぞれの限定を解除するための講習を登録講習機関にて受講・修了した場合は、その内容に応じた実地試験が免除になります)。
昼間飛行の限定(日出から日入までの間のみ飛行させることが可能)
目視内飛行の限定(目で見える範囲でのみ飛行させることが可能)
最大離陸重量25kg未満の機体限定(最大離陸重量25kg未満の機体のみ飛行させることが可能)引用:無人航空機操縦士試験
身体検査の費用
ドローン国家資格の取り方
ドローンの国家資格の取り方はドローンスクールに通う方法と実地試験を自分で直接受講する方法の2つがあります。
実地試験を直接受講する方法は1回あたりの費用はスクールに比べて安くなりますが、試験の難易度は高くかなり合格するのは難しいです。
結果的にスクールに通うよりも費用が高くついたということにもなりかねないので、ドローンスクールに通って国家資格を取得する方法がおすすめです。
ドローン国家資格の試験内容・合格基準
学科試験の試験内容・合格基準
一等資格の学科試験 | |
形式 | 三肢択一式(70問) |
時間 | 75分 |
出題範囲 (無人航空機の飛行の安全に関する教則) |
1.無人航空機に関する規則 |
合格基準 | 正答率90% |
二等資格の学科試験 | |
形式 | 三肢択一式(50問) |
時間 | 30分 |
出題範囲 (無人航空機の飛行の安全に関する教則) |
1.無人航空機に関する規則 |
合格基準 | 正答率80% |
実地試験の試験内容・合格基準
一等資格の実地試験 | ||
試験項目 | 試験科目 | 減点基準 |
机上試験 | 飛行計画の作成 | 誤りや未回答1問あたり5点減点 |
口述試験 |
飛行空域及びその他の確認 |
確認漏れや誤り、記録への記載漏れ1問あたり10点減点 |
作動前点検 | ||
作動点検 | ||
実技試験 | 高度変化を伴うスクエア飛行(制限時間6分) | 不合格区域への進入や不正行為などは即不合格 飛行経路逸脱や指示と異なる飛行、安全確認不足は5点減点 機体のふらつきなどがあれば1点減点 |
ピルエットホバリング(制限時間3分) | ||
緊急着陸を伴う8の字飛行(制限時間5分) | ||
口述試験 | 飛行後点検 | 記入漏れや誤りがあれば5点減点 |
飛行後の記録 | 記入漏れや誤りがあれば10点減点 | |
事故又は重大インシデントの説明 | 抜け又は誤りがあれば5点減点 | |
事故等発生時の処置 | ||
合格基準 | 80点以上 |
二等資格の実地試験 | ||
試験項目 | 試験科目 | 減点基準 |
机上試験 | 飛行計画の作成 | 誤りや未回答1問あたり5点減点 |
口述試験 |
飛行空域及びその他の確認 |
確認漏れや誤り、記録への記載漏れ1問あたり10点減点 |
作動前点検 | ||
作動点検 | ||
実技試験 | スクエア飛行(制限時間8分) | 不合格区域への進入や不正行為などは即不合格 飛行経路逸脱や指示と異なる飛行、安全確認不足は5点減点 機体のふらつきなどがあれば1点減点 |
8の字飛行(制限時間8分) | ||
異常事態における飛行(制限時間6分) | ||
口述試験 | 飛行後点検 | 記入漏れや誤りがあれば5点減点 |
飛行後の記録 | 記入漏れや誤りがあれば10点減点 | |
事故又は重大インシデントの説明 | 抜け又は誤りがあれば5点減点 | |
事故等発生時の処置 | ||
合格基準 | 70点以上 |
ドローン国家資格を持っていることのメリットとは?
現時点では機体認証を受けているドローンが少ないため、国家資格の恩恵があまり受けられていないという状況です。
ただこれからドローンの制度が発展していくにあたって国家資格の重要性は増していくことが想定されます。
また国家資格を持っていることで依頼を受ける際に一定のスキルを持っているという信頼性の担保になるという点もドローン国家資格を保有しているメリットだと言えますね。
当事務所ではドローン国家資格学科試験の問題集を販売しておりますので、受験をされる予定の方は以下のURLをクリックの上ご購入くださいませ。