今回はドローン点検業務の許可申請について解説します。
こういった方に向けてこの記事を書きました!
この記事を最後まで読んでもらえると次のようなことが分かります。
- ドローン点検が注目されている理由やメリット
- ドローン点検の費用や点検可能な項目
- ドローン点検までの流れ
・「飛行予定場所でどんな申請が必要かわからない…」
・「身近にドローンに関することを相談できる人がいない」
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注目が高まっている「ドローン点検」とは?
ドローン点検とは、ドローン(無人航空機)を利用して、構造物や施設、広範囲のエリアの状態をチェックする手法です。
高解像度カメラやセンサーを搭載したドローンが、アクセスが難しい場所や危険なエリアを飛行し、詳細な画像やデータを取得します。
この方法は、高所や狭小な場所でも安全かつ効率的に点検できるため、従来の点検方法よりも迅速でコスト効率が高いとされています。
得られたデータは、劣化や損傷の早期発見に役立ち、維持管理や修繕の計画立案に活用されます。
ドローンを点検作業に活用する5つのメリット
ドローンを点検作業に活用することで得られる5つのメリットは以下の通りです。
①安全性の向上
ドローンは高所や危険な場所へのアクセスが不要なため、作業員の安全を確保します。例えば、橋梁や高層ビルの点検でも、危険な場所に登らずに済むため、事故のリスクが減少します。
②効率的な作業
ドローンは広範囲を迅速に点検できるため、従来の方法に比べて作業時間が大幅に短縮されます。大規模なインフラや施設の点検も短時間で完了でき、コストの削減につながります。
③詳細なデータ収集
高解像度カメラやセンサーを搭載したドローンは、細部まで鮮明な画像やデータを取得します。これにより、劣化や損傷の状態を正確に把握し、詳細な分析が可能です。
④アクセスの改善
狭い場所や高所、地形が厳しい場所でも、ドローンは容易にアクセスできます。これにより、従来の方法では困難だった点検が可能となります。
⑤データの即時利用
ドローンによる点検で得られたデータはリアルタイムで確認・保存できるため、迅速な対応や判断が可能です。点検後すぐにデータを分析し、必要な対策を講じることができます。
ドローン点検が可能な項目
桟橋・橋梁の定期点検
高解像度カメラやセンサーを搭載したドローンが、手の届きにくい場所や危険なエリアの詳細な映像やデータを取得します。
これにより、劣化や損傷の早期発見が可能となり、メンテナンス計画の最適化に寄与します。
また、作業員の安全性を高め、従来の点検方法と比較してコストや時間の削減にもつながります。
トンネルなどの点検
ドローンを用いたトンネル点検は、狭小かつ暗所での作業を効率化する技術です。
ドローンはGPSが届かない環境でも安定した飛行が可能で、専用の照明とカメラで鮮明な映像を取得します。
これにより、トンネル内部のひび割れや漏水、その他の異常を迅速に特定できます。
大型倉庫や工場の内外部点検
ドローンは、高解像度カメラや熱感知センサーを搭載し、屋根や壁面の劣化、設備の異常を効率的に検出します。
従来の足場設置や高所作業車を必要とせず、作業コストと時間の大幅な削減が可能です。
ドローンの柔軟性と高精度なセンサー技術により、広大な倉庫や工場の外部だけでなく、内部の高所や狭いスペースも簡単に点検できます。
ダムや砂防施設の点検
ドローンは高解像度カメラや3Dマッピング技術を搭載し、構造物の変位や劣化、水の流れや堆積物の状況を詳細に把握します。
これにより、点検作業の精度が向上し、早期の異常発見が可能です。
従来の点検方法に比べて、人手や時間を大幅に削減できるため、コスト効率も高まります。
また、記録データは後の維持管理計画にも活用できます。
住宅の屋根やソーラーパネル点検
ドローンを使った点検は、広範囲のエリアを効率的にカバーできるため、大規模なインフラから個別の住宅まで、幅広く活用されています。
住宅の屋根やソーラーパネル点検では、特に高所での安全性が求められますが、ドローンによって作業員が直接登る必要がなくなるため、安全性が大幅に向上します。
さらに、ドローン点検で得られたデータは、住宅の維持管理にも活用され、定期的なモニタリングや問題の早期発見が可能です。
ソーラーパネルの発電効率や屋根の耐久性を確認することで、住宅の長期的な価値維持にもつながります。
ドローン点検にかかる費用や相場
ドローン点検の費用は、点検対象の種類や規模、点検内容、地域などによって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
1. 基本的な要素
基本的な要素は以下になります。
- 機材費用: ドローン本体、カメラ、センサーなどの機材費用が含まれます。高性能なドローンや特殊なセンサーを使う場合、機材費用が高くなることがあります。
- 人件費: 操縦士の技術料や点検データの解析・報告作成の費用が含まれます。専門の技術者が必要な場合、費用が増加することがあります。
- 飛行許可や保険: 必要な許可申請や保険加入の費用も考慮する必要があります。
2. 目安となる費用
各点検の目安となる費用は以下になります。
- トンネルの点検: 約50万円~200万円。トンネル内部の点検は、アクセスが難しいため、専門的な機材や技術が必要で、費用が高くなることがあります。
- 大型倉庫や工場の内外部点検: 約20万円~100万円以上。倉庫や工場の規模、点検対象の広さ、高所作業の有無により費用が異なります。
- ダムや砂防施設の点検: 約30万円~150万円。広範囲の点検が必要で、特殊なセンサーや解析が必要な場合、費用が高くなります。
- 住宅の屋根やソーラーパネル点検: 約5万円~20万円。屋根の面積やソーラーパネルの数、点検の複雑さによって変動します。
3. その他の要因
- 点検の頻度: 定期点検と緊急点検では費用が異なることがあります。
- データの処理と分析: 詳細なデータ解析やレポート作成が必要な場合、追加費用が発生することがあります。
点検業務までの流れ
ドローン点検業務に必要な許可申請は、飛行場所や飛行条件によって異なります。以下に、一般的なドローン飛行許可の申請手順をまとめます。
1. 飛行エリアの確認
まず、ドローンを飛行させたい場所が規制対象かどうか確認します。以下の場所での飛行には特別な許可が必要です。
- 空港周辺: 飛行場やヘリポートの周辺空域
- 人口密集地: 人が多く集まる場所(例: 都市部)
- 150m以上の高さ: 高度150m以上の飛行
150m以上の高さの空域で点検する場合には、その点検する場所が該当する空港事務所と航空局の2箇所に申請が必要になります。
国土地理院地図やドローンフライトナビで調べることができます。
2. 飛行許可の申請
飛行エリアが規制対象であれば、以下の手順で許可申請を行います。
航空局への申請: 国土交通省の地方航空局に許可申請書を提出します。申請には以下の情報が必要です。
- ドローンの機体情報
- 操縦者の情報(資格や経験など)
- 飛行場所、飛行日時
- 飛行の目的と具体的な計画
申請書の作成: 国土交通省のウェブサイト(DIPS)にある申請書をダウンロードして記入します。オンライン申請も可能です。
必要な資料の準備: 機体の性能情報や、飛行計画書などが必要です。
3. 申請書の提出と審査
申請書と必要書類を航空局に提出します。通常、申請の審査には数週間かかるため、早めに申請することが推奨されます。
4. 許可証の受領
許可が下りると、飛行許可証が発行されます。飛行前にはこの許可証を携帯し、必要に応じて提示できるようにしておく必要があります。
5. その他の注意点
- 第三者の安全確保: 飛行中に第三者や物に対して危険を及ぼさないようにする。
- 保険加入: 事故や損害に備えた保険に加入することが推奨されます。
以上が、ドローン点検業務における許可申請の一般的な流れです。
詳細や最新の情報については、国土交通省の公式サイトや地方航空局に確認することをお勧めします。
危険な場所の点検作業にはドローンを活用しよう!
危険な場所の点検作業にはドローンを活用することで、作業員の安全を確保しながら効率的に点検が行えます。
ドローンは高所や狭い空間、アクセスが難しい場所でも容易に飛行でき、高解像度カメラやセンサーで詳細なデータを取得します。
これにより、リスクを最小限に抑えつつ、迅速かつ正確な点検が可能です。
点検の申請は、点検場所や業務内容によっては申請が複雑な部分も多く、申請に時間を使ってしまうことになる可能性が高いです。
ですので、専門家である行政書士に依頼するのも一つの手ではあります。